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Published: July 25 2014 |
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原真一は東京藝術大学で彫刻を学び、主に白い大理石を用いた石彫作品を制作しています。 「六本木クロッシング —未来への脈動」(2007年/森美術館、東京)では無数の耳がざわざわと蠢き、少女の一部が溶け出し周囲と融合していく巨大な石彫作品《ホワイトサマー お耳のチャ・チャ・チャ》、を発表し、大きな話題となりました。 「Subjective Objects」(2011年/山本現代、東京)では鳥を咥えているようにも、エクトプラズムを吐き出しているようにも見える、妖しく美しい綿帽子の花嫁を彫刻し、圧倒的な存在感を見せ、評判を得ました。 山本現代ではグループ展やアートフェアにて原作品をご紹介していましたが、今回満を持しての初個展となります。
本展タイトル「トロリ」はその言葉の通り、溶けている様は後のステートメントにあるように、岸田劉生が提唱した「デロリ」から着想を得ています。 『「デロリ」からアクを抜いた』と作家が言うように、原の作品は雪に覆われた大地にように一見静謐で美しい佇まいをみせています。 しかし、よく見ると手や耳、歯と歯茎などの体一部や、亡霊のように佇む髪の長い女性など、奇異の世界に迷い込んだような静的な恐怖を感じさせます。
本展では新作9点を発表予定です。溶解によりある個体が別のものへ変容する過程の状態を独特の質感を持って彫り続ける原真一作品を、この機会に是非ご覧ください。
オープニングレセプション:2014年8月23日(土)18:00~20:00
全文提供:山本現代
会期:2014年8月23日(土)~2014年9月20日(土) 時間:11:00 - 19:00 休日:日・月曜、祝日 会場:山本現代
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Last Updated on August 23 2014 |