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山田純嗣:The Pure Land
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 8月 01日

画像提供:不忍画廊 copyright(c) Junji YAMADA

私にとって、『絵画』というのは予め所有できるようなものではなく、『画家が絵画固有の理念に所有された』とき、目の前に『顕れる存在』であると考えます。
絵画は物質にすぎませんが、その本質はそれを通じて感じる不在の理念のほうにあり、それを顕すには、絵画に対する絶対的な信頼、愛が欠かせません。
そんな気持ちで私はこの展覧会タイトルを“The Pure Land”(浄土)としました。
-山田純嗣

作家が幼いころから抱いてる絵画への憧景を、「囚われの一角獣」(メトロポリタン美術館分館・クロイスターズ蔵)、「那智滝図」(国宝・根津美術館蔵)、速水御舟作「炎舞」(重要文化財・山種美術館蔵)、「十二水図 黄河逆流」(故宮博物館蔵)などの古今東西の名画を媒体に『絵画』として昇華させた新作10余点で展観致します。

全文提供: 不忍画廊

最終更新 2009年 8月 03日
 

編集部ノート    執筆:小金沢智


中京大学アートギャラリー C・スクエアでの展示と同様、古今東西の絵画から着想を得た新作が基本的には展示されているが、こちらには原形となる立体のインスタレーションはなく、一方でC・スクエアには出品されていない作品も見受けられる。つい比較してしまうが、C・スクエアでの立体の展示によって作品についての思考を促された経験を持つ身としては、不忍画廊の展示ではそうはならなかったろうと想像する。平面作品のみのシンプルな展示のため、この方が作品自体の鑑賞はし易いのではないか。


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