展覧会
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執筆: カロンズネット編集3
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公開日: 2013年 11月 08日 |
KUNST ARZT では、繁田友香の個展を開催します。 繁田友香は、“孔”というテーマ、モチーフを一貫して追求しつつ、絵画から版画、立体へと表現の幅を広げてきたアーティストです。 アーティストが眼前の事象や社会問題にダイレクトに対峙することを求められる、現在のアートシーンの流れにあっては、繁田友香の「少し見えていて、少し見えていないくらい」という視点はアーティストらしくないものかもしれません。しかし、それは多くの一般の人々が共有できる捉え方でもあり、そのことを自覚し、表現することの意義はとても大きいのではないかと考えます。 ご注目頂ければ幸いです。(KUNSTARZT 岡本光博)
[作家コメント] 孔は、私と私の見る対象を隔ててくれるものです。 この孔は、私の作品に込めた個人的な感情を取り払ってくれます。私の展開した図像は孔の向こう側に残り、均一な視点で作られた絵画が完成します。私の見た風景は、孔のむこうへ押し込められ、私はその光景を、孔を通して眺めるのです。
私は、目の前の曖昧な出来事を、曖昧のまま受け入れて生きている。自分の力でコントロール出来ないものには、結果を成り行きに任せ、なんとなくその場をやり過ごす。 ものを見るための視界は、明るいだけでは眩しすぎて身動きが取れなくなる。だからといって、真っ暗なだけでは前に進むことが出来なくなる。だから、ものを見るための視界は、少し見えていて、少し見えていないくらいが私には心地良い。
[作家プロフィール] 繁田友香 1990年 京都府生まれ 2013年 成安造形大学 洋画クラス 卒業 成安造形大学 洋画クラス 研究生 在籍
グループ展 2012年 成安造形大学 進級制作展 (京都市美術館) LINK展10 (京都市美術館) 第37回全国大学版画展 (町田市国際版画美術館) LOVE展 (ギャラリー自由空間/京都) 2013年 成安造形大学 卒業制作展 (京都市美術館) LINK展11 (京都市美術館) 個展 2012年 美術領域選抜個展シリーズvol.17 繁田友香展『キカガクスル』 (ギャラリーキューブ/成安造形大学) 2013年 成安造形大学×りそな銀行 テンポギャラリー 繁田友香展『キカガクヲウカベル』(りそな銀行京都支店)
全文提供:KUNST ARZT
会期:2014年1月28日(火)~2014年2月2日(日) 時間:12:00ー19:00 休日:月 会場:KUNST ARZT
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最終更新 2014年 1月 28日 |