福村龍哉 展 |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集3 |
公開日: 2012年 7月 17日 |
福村龍哉は 1966 年東京生まれ。‘94 年に東京藝術大学博士課程を満期修了後、’01 年にロンドンの Chelsea College of Art and Design MA fine Art を修了。現在は東京を拠点に制作活動を行ない、ギャルリ ー東京ユマニテでは今回が3年ぶり 4回目の個展となります。 福村は’90 年代、鉄やセメントを素材とした重厚な彫刻作品を発表していましたが、イギリスに渡ってか らは制作環境の違いから、木や紙などを使い始め、それぞれの空間全体で作品を構成する手法に変化 してきました。 近年は鉄のエキスパンドメタルを用い軽やかなインスタレーションなども発表しましたが、前回の個展か らは、日ごろ見慣れた素材である、従来の重厚な鉄、セメント、アスファルトに戻り、壁面 4mものレリ ーフと立体で存在感のある作品を画廊の空間に作り上げました。さらに、2010 年に山梨県立美術館で 発表された作品は、福村自身がヨーロッパ各地で目にしたロマネスク様式の教会をイメージして天井 の高い回廊空間を含めた巨大で静謐な作品が発表されました。 今回の発表はギャルリー東京ユマニテとギャルリ・プス(東京/銀座)の 2 会場同時開催となり、ユマニテ では鉄、セメント、アスファルトを素材に、3つのアーチ型を組み合わせた高さ 2m、幅約3mの、人が入 れる門のような立体作品と小作品数点を発表します。 また、ギャルリ・プスでは列柱を思わせる作品で、双方の作品ともに古代建築の空間を作る特徴的な要 素を、異なる空間で同時に見ていただくことで共通項や関係性を感じて頂ける展示となります。 この機会に是非ご高覧いただけますようよろしくお願いします。 [作家プロフィール] 全文提供:ギャルリー東京ユマニテ 会期:2012年9月10日(月)~2012年9月21日(金) |
最終更新 2012年 9月 10日 |