こまちだたまお 展 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 10月 28日 |
潮の音が聞こえるところで生きていきたい。そう思い生まれ育った九十九里・上総一ノ宮に戻って14年目。「めぐりゆく」をテーマに千葉ののどかな自然と大きく広がる海景に身をゆだねながら描き続けてきました。 ご存じのように 2011年3月11日、大きな揺れと共に起こった津波。東北の被害に比べればほんのわずかなものでは ありますが九十九里にも大きな波が繰り返し繰り返し押し寄せました。 もし、震源地がわずかでもずれ 同じ波が来ていたら今頃、アトリエは無い。命だって無い。この展覧会も無い。心のよりどころであったはずの海が恐怖に変わり不安の中、生まれた「めぐりゆく」の思いと同時に大袈裟ながら生き残れたことへの感謝。 沢山の人の命を奪った波に恐怖を覚えつつ過ごす日々。でも約一ヶ月後の晴れた朝に見た海はやはり美しかった。涙が出るほど美しかった。数え切れない魂が溶け込んだ海にめぐりゆく思いを込めて描きました。 こまちだ たまお KOMACHIDA Tamao ※全文提供: ギャラリーなつか 会期: 2011年10月31日(月)~2011年11月5日(土) |
最終更新 2011年 10月 31日 |