山田浩之 展 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 5月 26日 |
「つち大根」 物が溢れ、価値観があいまいになり、物の売買はインター ネットというメディアが主流となる現代社会。作品をリヤカーに乗せ、 無人販売を行うことで何かが見えてきそうな気がする。大根を模った土の 塊は、一つの象徴的なものとして、それ自体を売り歩くことによって現代 社会の中にある価値観を探っていきたい。 山田浩之 個展 全文提供: ギャラリーなつか 会期: 2011年5月30日(月)-2011年6月11日(土) |
最終更新 2011年 5月 30日 |
ギャラリーに並ぶのは、「つち大根」なる、大根を模した陶芸作品。茶色の肌は、畑に埋まっていた大根についた土のように見える。そして、会場にて行われているのは、ギャラリーらしからぬ、「無人販売」だ。作品は1万円で持ち帰れてしまう。何故大根なのか、何故無人販売なのか、と疑問がぽんぽんと引き起こされつつ、土を焼いて作った根っこを持ち帰る人の姿は愛らしいと想像するのも楽しいだろう。