展覧会
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執筆: 記事中参照
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公開日: 2017年 1月 21日 |
身の回りにある器のみを実物大に油彩で描く菅野由美子。今回ユマニテにて2年ぶりの新作展。油彩10数点を発表します。 中世ヨーロッパの静物画を彷彿とさせる、均一に塗られた背景に菅野が様々な国を旅して集めた器が、茶事の見立てのように物語に沿って選ばれていきます。よく見ると、それらはどこか擬人化された肖像画のようであり、また光線までも計算された静謐な画面は、何事も起こらない淡々と過ぎていく平和な日々の一場面のようですが、その静けさの奥にある力強い存在感は、見るものが不思議と自身の内面へと導かれるようでもあります。菅野の作品はストイックであるがゆえに、小さな画面から無限の広がりへとイメージは膨らんでいきます。
http://g-tokyohumanite.jp/exhibitions/2017/0123.html
全文提供:ギャルリー東京ユマニテ
会期:2017年1月23日(月) 〜 2017年2月10日(金) 時間:10:30-18:30 休日:日曜日 会場:ギャルリー東京ユマニテ
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最終更新 2017年 1月 23日 |