シュルレアリスム展 ―パリ、ポンピドゥセンター所蔵作品による― |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 10月 20日 |
シュルレアリスムの殿堂から約170点を一挙公開! 1924年、当時28歳の詩人アンドレ・ブルトンは、パリで「シュルレアリスム宣言」を発表、20世紀最大の芸術運動の口火を切りました。 シュルレアリスムは、偶然性、夢、幻想、神話、共同性などを鍵に、人間の無意識の世界の探求をおこない、日常的な現実を超えた新しい美と真実を発見し、生の変革を実現しようと試みるもので、瞬く間に世界中に広まりました。シュルレアリスムの影響は、たんに文学や絵画にとどまらず、広く文化全域に、そして広告や映画などの表現を通じて21世紀に生きる私たちの生活の細部にも及んでいます。 シュルレアリスムの中核を担った詩人や芸術家の多くにとって終の住処となったパリの中心部に位置する国立ポンピドゥセンターは、この運動についてのもっとも広範で多様なコレクションによって知られています。膨大なコレクションの中から、絵画、彫刻、オブジェ、素描、写真、映画などの作品約170点に、書籍や雑誌などの資料を加え、豊かな広がりを持ったこの運動の全貌をつぶさに紹介する展覧会が初めて実現しました。20世紀の芸術の流れを変えたシュルレアリスムを体験する絶好の機会といえるでしょう。 “ポンピドゥセンターの住人”リサが展覧会をナビゲート 公式ホームページ: http://sur2011.jp/ 会期: 2011年2月9日(水)-2011年5月15日(日)、毎週火曜日休館、ただし5月3日(火・祝)は開館 |
最終更新 2011年 2月 09日 |
各ブースごとに文献からの印象的な言葉が引かれ、参考資料が並び、映像作品も公開され、充実の内容。ゆっくり一日かけて観るつもりで訪れたい。最後には全盛期だけでなく、現代に繋がる作品も展示され、鑑賞者にもシュルレアリスム像を問いかけてくる。
写実的な表現と不思議な世界の境界や、女性の描かれかたなどなど、観る人それぞれに面白いテーマが浮かんできそうな展覧会。