展覧会
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執筆: カロンズネット編集3
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公開日: 2013年 7月 22日 |
目の前に実在するかたちと、かたちの中に埋もれるイメージを混在させることで強い個性と存在感を放つ窪田の作品は、常に現代彫刻の新しい可能性を示唆しています。近年、イメージを印刷した紙を握ることでボリュームを持たせ、それらの集積で全体を形作る作品を発表してきた窪田ですが、本展では昨年に引き続き、刺青を撮影し印刷した紙を使用した作品を発表いたします。平面を立体にする矛盾を埋めながら制作された作品は、モチーフを示す像であり、ある人物の身体の部分であり、撮影という出来事の記録でもあります。量塊や、素材と形の関係という彫刻的概念を独自のアプローチで展開している窪田美樹の新作展をこの機会に是非ご高覧ください。
[作家コメント] 引越しを機に、制作と生活を同居させてみた。日用品の隙間を縫って皮膚の画像が散乱している。「創作すること」と「自然であること」は、相反しながら離れられない、その関係史こそ美術の歴史だ。その中で自然な佇まいの彫刻とは何か。それは既にある空間にわざわざ「痼り」を作るような作業だが、作る私のこの身体も空間における一つの痼りであることを意識して、痼りが作った痼り、大きく広がる自然の欠片、そのようなものとして作品を佇ませてみたい。
[作家プロフィール] 窪田 美樹 1975 神奈川県生まれ 2001 武蔵野美術大学大学院彫刻コース修了 主な個展・グループ展 2012「An image」(hpgrp gallery Tokyo / 東京) 2011「人の山」(hpgrp gallery Tokyo / 東京) 「おまえはどうなんだ?」(松の湯二階 / 東京) 2010「よりあい」 (Grisette Artistic Uproars #03グリセット / 東京 ) あいちトリエンナーレ2010 「皮膚と地図-4名のアーティストによる身体と知覚への試み」(愛知) 2009「かげとりと、はれもの」(hpgrp gallery Tokyo / 東京) 第1回所沢ビエンナーレ「引込線」(埼玉) 2008 「Haptic-触覚/Vik Munizキュレーションによる伯・日アーティスト交流展」(TWS本郷 / 東京) 所沢ビエンナーレ・プレ展「引込線」(埼玉) 2006 第3回府中ビエンナーレ「美と価値」(府中市美術館 / 東京) 2008 第3回siseido art egg 資生堂ギャラリー
オープニングレセプション:7月26日(金) 19:00-21:00
全文提供:hpgrp GALLERY TOKYO
会期:2013年7月26日(金)~2013年8月18日(日) 時間:11:00 - 19:30 休日:月 会場:hpgrp GALLERY TOKYO
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最終更新 2013年 7月 26日 |