川井昭夫は独学で現代美術の世界で活躍する数少ない作家であり、長年にわたり富山市にアトリエを構え独自の発表を重ねています。昨年には岐阜美濃加茂市民ミュージアムにて回顧的な展示と新作展示による大規模な展覧会を開催し、精力的に制作をし続けております。
今回は長年制作してきた二つのタイプの 絵画作品をあえて並列することにより川井の制作コンセプトを更に明確にする展示になるでしょう。
初日には、作家を交えた参加者とフリートーク形式によるギャラリートークを開催いたします。
作家コメント 私の「麻布ドゥローイング」は、生の麻キャンバスの表面をその地色に限りなく近い色で織るように筆で埋めたものです。またこれと平行して制作している「フォトペィンティング」は、転写された映像の表面を忠実に筆でなぞりながら油絵具の表面に置き換えたものです。 私はこれら二つの異なるスタイルを持つ絵画を同時に制作し、時には併置して展示することもあるのです。このことは、痕跡にまつわる私なりの表現論によるものですが、今あえて対を成すものとしてこの二つの絵画の関係に、新たな意識を見いだそうとする試みのようです。 ・・織は絵画の素地であり、イメージは絵画の抜け殻であると。
川井昭夫 1948 石川県羽咋市生まれ
個展 2011 キャラリーヤマグチクンストバウ、大阪 2010 美濃加茂市民ミュージアム、岐阜 2009 クンストバウ|東京、東京 2008 ギャラリーヤマグチクンストバウ、大阪 2006 ギャラリーヤマグチクンストバウ、大阪 2005 ギャラリー 16、京都 2004 元麻布画廊、富山 2002 CONCEPT SPACE、群馬県渋川 2001 土の花、福井県南条町 2000 INFORMギャラリー、金沢 (1998、1997、1996)NAF 名古屋市民ギャラリー 1996 ギャルリー・プス、東京
グループ展 2007 地球の洗い方、福井市美術館 2003 みどりのちから -日本近現代絵画にみる植物表現、群馬県立館林美術館 橿尾正次・川井昭夫 『植物的』、金沢市民芸術村アート工房 2002 NOZUMI-SIO 2002、原山舎、石川県羽咋郡志雄町 2001 NOZUMI-SIO 2001、原山舎、石川県羽咋郡志雄町 2000 川井昭夫・木下晋 collaboration vol.1<記憶ー時間> 、KAWAI AKIO HARA STUDIO、石川県羽咋郡志雄町原 1998 追悼: 津山昌 加賀谷武・川井昭夫展、 砺波市立美術館市民ギャラリー 野積記 98、富山 1996 野積記 96、赤石集落・尾久家、石川県八尾町布谷 1995 95富山の美術、富山県立近代美術館 野積記・夏、尾久家、石川県八尾町布谷
パブリックコレクション 砺波市立美術館 富山県立近代美術館 国立国際美術館
※全文提供: ギャラリーヤマグチ クンストバウ
会期: 2011年6月4日(土)-2011年6月25日(土) 会場: ギャラリーヤマグチ クンストバウ レセプション: 2011年6月4日(土)18:00 - ギャラリートーク: 2011年6月4日(土)16:30 -
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