牛嶋直子 展 :彼方の風景 |
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Published: November 20 2008 |
There are no translations available. 牛島直子《the other side》パネル、炭酸カルシウム、岩絵具、樹脂 130X58cm copy right(c) Naoko Ushijima. Courtesy of Galerie Suiran. 暗い闇の中にふわふわと現れては消えるホタルの光や夜の空に輝く星空を見つめる時、記憶や思い出の想起とは異なる次元で、どこか感情を揺さぶるような心の本能が湧き出でる思いをすることがある。牛嶋直子の作品を見たときの感情は、それにとてもよく似ているような気がする。 パネルに炭酸カルシウムで下地をつくり繊細な表面を求め紙ヤスリをかける。そして樹脂で溶いた顔料(岩絵具)をコンプレッサーで吹きつけ無光沢で均一な、吸い込まれるような視覚的奥行きを色彩とマチエールの中に生み出てゆく。まるでこれまで貯めてきた何かを解き放とうとする閉塞されたエネルギーが表出先を探すかのようだ。現代アートや近代日本画といった公式的又は様式的なアート表現とは異なる別の次元を探しているのだろうか。今回の個展に彼女は 「-彼方の風景-」というタイトルをつけ以下のような文章をよせた。 - 彼方の風景 - |
Last Updated on November 22 2008 |