アンテ・ヴォジュノヴィック:ブラン・ド・ブラン/白の中の白 |
展覧会
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執筆: カロンズネット編集
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公開日: 2011年 2月 23日 |
ヴォジュノヴィックは光、水、風、石、さらには時間や、「白」といった媒体や概念を彫刻表現の素材として操るアーティストです。既成概念にとらわれること無く素材を自由に遊ぶ彼の作品は、驚きと愉しみに満ちており常に新しい感覚を提供してくれます。
ヴォジュノヴィックはフランスで生まれ、思春期を北アフリカ、マグレブで過ごしました。その後海軍への従事を経て、1975年より制作活動を開始。ヨーロッパ、アメリカを中心に多くの個展を開催し、1997年の来日以来、日本を拠点に活動しています。マグレブや砂漠、ギリシャなど人生の中で出遭った強烈な白、日光、月夜の青い光というインスピレーションの源が、「内と外」「空っぽ」「無限の奥行き」というヴォジュノヴィックにとって重要な要素と融合されて完成した「ブラン・ド・ブラン(白の中の白)」。ぜひこの機会にご高覧ください。
Je m’appelle ANTE VOJNOVIC -私の名は、アンテ・ヴォジュノヴィック- 私は、存在しないものを常に見つめている。創作は、私の生き方であり、別世界を築く手段となっている。 この世の中とは距離をおき、規準を拒絶し、別世界を求める。将来性や経歴の概念に縛られず、見た目の一貫性にこだわらず、ひたすら我が道を行く。 先入観もなく、しがらみもなく、今の一瞬をとらえる。 度を越したもの、常軌を逸したもの、狂気に満ちたもの、が面白い。平凡はつまらない。世間一般の関心事に対して遥かな隔たりを常に感じている私がこよなく愛するのは、原則に挑み、浮世の流れから逸脱し、風説に惑わされることなく時代を眺め、些細な出来事に心をゆだねて普遍に接すること。そのすべてに美が伴う。 自分が神秘主義者であることに気づく。無を享受している。孤独を欲するのは、厭世主義につながる危険性を孕むが、果たして私は、いかに孤独な人間が、良き同伴者に恵まれているかを悟った。 芸術家は、中毒者の如く本質に常に飢えつづけ、活動の継続以外に満たされる術はない。 - アンテ・ヴォジュノヴィック
アンテ・ヴォジュノヴィック / ANTE VOJNOVIC フランス大西洋岸にて生まれる。 1997年より日本在住。 hpgrp GALLERY東京 (東京)、OGNI (名古屋)、丸ビルマルキューブ、三菱地所アルティアム (福岡)、代官山ヒルサイドフォーラム (東京)、札幌JRタワーアートプロジェクト(札幌)、Destination New York (ニューヨーク)、Galleria el Nondo(バルセロナ)、Espace Armani (ミラノ)、Salon du meuble (ミラノ)、Galerie South Pacific(ベルリン)、Saks Fifth Avenue(ニューヨーク)、ポンピドゥー・センター (パリ)、Galerie de Nestle (パリ)などでの展示多数。
※全文提供: H.P.FRANCE WINDOW GALLERY
会期: 2011年2月25日(金)-2011年3月24日(木) 会場: H.P.FRANCE WINDOW GALLERY オープニングレセプション: 2011年2月28日(月)19:00 - 21:00
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最終更新 2011年 2月 25日 |