西祐佳里:ruumum |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 5月 09日 |
西祐佳里の描く丁寧で深みのあるペインティング。誠実な筆致によってもたらされるその絵画空間は、現実と非現実が奇妙に交錯した物語を紡ぎ出し、それはまるで思い出したくて思い出せない記憶のように我々を魅了する。動物、顔のない人、ぬいぐるみ、晴れた空、教会など、独特な奥深いトーンで描かれる一見ユーモラスなモチーフ達は、唐突に世界に表れてしまったような根拠を失ったその晴れ晴れしさゆえに、まるで古い写真のように、妖しくも我々を魅了して離さないのだろう。 hiromiyoshiiでの2008年の個展に引き続き2度目となる本展では、彼女のその奥深くもねじれた世界観がペインティングと映像作品によって構成される。どこかにあるべきはずの世界を想起させる彼女の魅力的なイリュージョンに是非ご期待下さい。 西祐佳里 ※全文提供: ヒロミヨシイ 会期: 2010年5月15日-2010年6月19日 |
最終更新 2010年 5月 15日 |