明石雄:Voyage |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 5月 09日 |
明石雄は鈍く光るそのキャンパスをもって世界の法則と対峙する。波や風景などの自然を切り取り、その曖昧で複雑な現実の輪郭を画像化、ドット化し平面に定着する。そうする事で、世界のあるべき抽象的な形、美しさが我々の前に表れるのではないか。彼はそう語る。2009年、hiromiyoshiiで行われた市原研太郎キュレーションの「Truth-貧しき時代のアート」では、自然の一部としての人間の姿が抽象化されることにより、スペクタルや消費を拒否する姿勢が明覚に提示された。おそらく彼の平面に宿る強靭さは、自然の祖型とも言うべき、我々には伺い知れないある種の法則によってもたらされるのであろう。 hiromiyoshiiでの初個展となる本展では、2m×2mの大作ペインティングを中心に空間が構成される。深淵かつダイナミズムに溢れる、明石の世界の本質へと迫る作品群に是非ご期待下さい。 明石雄 ※全文提供: ヒロミヨシイ 会期: 2010年5月15日-2010年6月19日 |
最終更新 2010年 5月 15日 |