三田村光土里:I'm standing beside the water |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2011年 3月 11日 |
1964年愛知県に生まれた三田村は、1993年よりアーティスト活動を始め、これまで世界各地でインスタレーションを中心とした発表を重ねてきました。2006年には、ゼセッション美術館(オーストリア)において、日本人としては荒木経惟以来となる個展を開催したほか、東京都写真美術館、モスクワ現代美術館(ロシア)、ザルツブルグ近代美術館(オーストリア)など国内外で開催された多数のグループショウに参加、現在も2010年ターナー賞受賞作家のフィリップ・スーザンらが参加する水戸芸術館現代美術ギャラリーでのグループショウ「クワイエット・アテンションズ 彼女からの出発」(5月8日まで)に参加しています。また4月上旬よりメルボルンのアーティストインレジデンスに参加することが決まっています。 三田村の作品は、「人が足を踏み入れられる三次元のドラマ」。写真や映像、家具や小物が物語の挿絵のように配置されたインスタレーション作品には、三田村自身の個人的な記憶や追憶が繊細に張り巡らされており、それらは私小説を読むように私たち鑑賞者の記憶に呼応します。その行間に漂う気配は、気を抜けば指の間からこぼれおちる砂のように、はかない「時」を創り出しています。 本展では、海外での展覧会や滞在制作に向かう道中やその行った先で、これまで三田村が撮りためてきた写真作品シリーズ「empty element」「Frame」の中から水辺の風景の作品を展示いたします。 知らない街に行くと、水辺をひとりで歩いている。 解説 ※全文提供: バンビナートギャラリー 会期: 2011年4月16日(土)-2011年5月15日(日) |
最終更新 2011年 4月 16日 |