展覧会
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執筆: カロンズネット編集3
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公開日: 2013年 7月 09日 |
昨年日本橋三越にて開催された個展以来1年ぶり、また馬喰町ラディウムでは3年半ぶりとなる、満田晴穂の展覧会を来る7月より開催いたします。 満田の作品は、江戸時代より続く自在置物という手法をもって製作されます。金属でできているにも関わらず、自由に手足が動く蟹や海老、昆虫など、 人の手業が成せる可能性を十分に感じさせ、その造形は見るものを圧倒します。 この機会にぜひ、満田晴穂の世界観をぜひご覧いただけますよう何卒よろしくお願いいたします。
展覧会開催に向けて
偶々金属で出来ている命、そんな言葉を彷彿する満田の作品は、今や自在置物という旧来のカテゴライズを乗り越え、彼自身にしか出来ない言わば「立 体写実」と言った様相を呈しているように思えます。しかし、神業とも思えるその技術ばかりではなく「生命」をテーマにした一連のインスタレーショ ンワークのもつ機微は、工芸的な枠を乗り越え、コンセプチュアルアートとしてのステイタスの獲得にも成功しつつあります。3年前の第一回個展にて 発表した「累々」、巧術シリーズで発表した「晩餐」「枕百足」いずれもその技術とモノガタリの絶妙の組み合わせには瞠目すべきものがありました。 特に今回発表の、初の蝶(ジャコウアゲハ)をモチーフとした作品は、展翅台(蝶の標本を作るための特殊な台)を大小重ねあわせ、それはあたかも舎 利塔も思わせる、命そのものをアイロニックに捉えるモノガタリ性を強く打ち出した作品となりました。是非御来駕の上、ご高覧を頂戴したく存じま す。
レントゲンヴェルケ代表 池内 務
全文提供:レントゲンヴェルケ
会期:2013年7月6日(土)~2013年9月1日(日) 時間:11:00 - 19:00 ※金土日曜日のみ開廊致します。平日はお電話にてご予約下さい。 会場:レントゲンヴェルケ
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最終更新 2013年 7月 06日 |