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今村遼佑:...の向こう・その他
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 2月 23日

画像提供:GALLERY IND.|Copyright© Ryosuke Imanura

「shiseido art egg」への選出及び個展「ひるのまをながめる」(資生堂ギャラリー/東京)、studio90(京都)での滞在制作及び展示「ながめるとみつめるのあいだ」に続き、2011年3回目の展示となります。

これまではインスタレーションとしての要素を含む作品を多く発表して参りましたが、そうした空間全体を体験するタイプの作品とは少し異なるアプローチを取り、むしろ作品を一つ一つのモノとして見て頂く試みになる予定です。

本展覧会におきましても、その作品に実際の運動が導入され、あたかも地を離れ空気に描かれた走り書きのような作品世界をご堪能して頂けると存じます。

※全文提供: GALLERY IND.


会期: 2011年4月1日(金)-2011年4月24日(日)
会場: GALLERY IND.
レセプション: 2011年4月3日(日)18:00 −

最終更新 2011年 4月 01日
 

編集部ノート    執筆:平田 剛志


画像提供:GALLERY IND.
Copyright© Ryosuke Imanura

第5回shiseido art egg、京都・studio90における3回の個展に続く今村遼佑の最新展示。発表が続く今村の現在進行形を見ることができる。

今展では初めて写真作品が展示され、これまでとは異なる展開を見ることができる。写真作品は土管の入口と出口をそれぞれ撮影し、2枚を並べた『…の向こう』、水たまりや部屋の窓などを被写体とした『欠片のこと』など2つのシリーズが展示されている。

立体・インスタレーションではコンクリートブロックの作品を発展させた『コンクリートブロックと街灯』、小さな崖状の粘土から突き出た灯台や街灯から光が点滅する『街灯』、『灯台』などの作品がある。

どの作品も土管の先に見える景色や闇を照らす灯台の光を思わせるような作品群だ。だが、見終えるとトンネルを通過した後のような、小さな光の残像が残る。

なお、今村は今後、京都芸術センターでの『わざゼミ2010報告展』(2011年5月3日~5月13日)、茨木市立生涯学習センターでの『第38回現代美術―茨木2011展』(2011年6月1日~6月5日)と展示が続く。展示の場数をどう乗り越えていくのか、今村の今後の展開を楽しみたい。


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