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Published: April 18 2013 |
2001 年の春、網走という小さな町に移り住んだ。 18才から4年間暮らしたその町は、短い夏には鮭が遡上し長い冬には流氷が海を覆い尽くす町だった。 人の営みが大きな自然に包み込まれていると初めて感じた。 土地の自然が生み出すあたり前の光景に惹かれた僕は、ただ目の前に感動する喜びを覚えた。
2005 年に網走を離れ、しばらく寂しさを抱えていた。 あたり前に見ていたことが残像となり、それはもう心の中にしかなかったからだ。 ただ単純に目の前に感動するということが生きる喜びになっていたことに気付き、 それを残すことを考えたとき写真を撮ることを始めた。 忘れたくないものを写すことで、感じていた寂しさを満たせるような気がした。
2007年、カメラを持って初めて訪れた町は網走。 北の風に吹かれ、僕の写真が始まった。
[作家プロフィール] 松井宏樹
1983年 静岡県浜松市生まれ 2005年 東京農業大学オホーツクキャンパス卒業 2009年 東京ビジュアルアーツ専門学校写真学科夜間部卒業 2012年 写真レ–ベルGRAF Publishers設立、写真同人誌GRAFを刊行
(個展) 2007年 「KITAKAZE」ギャラリー街道PIN-UP GALLERY、東京 2008年 「IZU 09 February」ギャラリー街道PIN-UP GALLERY、東京 2009年 「CHILL OUT」ビジュアルアーツギャラリー東京 2012年 「水中メガネ」こどじ、東京 「毎日GRAF」バー鳥渡、東京 2013年 「KITAKAZE-2012」こどじ、東京
(グループ展) 2009年 「写真・九州・四人・展」art space tetra、福岡 2010年 「END of the earth HOKKAIDO」ギャラリー街道PIN-UP GALLERY、東京 2012年 「GRAFスライド&ポスター展」そら塾、東京 GRAF vol.02写真展「奈良へ」gallery10:06、大阪 GRAF vol.03写真展「静岡 富士山を越えて」ビジュアルアーツギャラリー東京 2013年 GRAF vol.04写真展「大分、豊後水道に月」platform 02、大分
(出版) 2012年 『水中メガネ』GRAF Publishers 『KITAKAZE』GRAF Publishers 2012年〜 写真同人誌『GRAF』vol.01 - 05
■ 松井宏樹 写真集 『KITAKAZE』 ¥1,500 GRAF Publishers/64peges/W257mm×182mm/並製本
全文提供:TOTEM POLE PHOTO GALLERY
会期:2013.5.7~2013.5.12br /> 時間:12:00 - 19:00 会場:TOTEM POLE PHOTO GALLERY
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Last Updated on May 07 2013 |