大島梢:星図 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2010年 12月 06日 |
大島梢は、爛熟した現代文明社会に生きている人々の「心が宙にある」と言います。大島自身もあまりに事物に溢れかえった現代の人間社会に対して不感症になり、無を感じる一方、幼少期から慣れ親しんできた自然や植物の世界に魅了され続け、そこから生まれた想像や形を作品に昇華させています。 本展で大島の思いが強く向かうのは、頭上に広がる巨大な宇宙や自然の存在です。 古来から、人間が空を見上げ、星を点と点で結び物語を空に作り上げるように、様々な自然の姿や瞬間を絵の中で繋いだり、それらを結んだ風景を形にすることで、宙に浮いた大島自身と自然を繋ぐ地図が描かれるのかもしれません。 蝶がその羽に宇宙を背負って羽ばたくように、小さな着眼点は大島の飽くなき探究心と果てない想像力によって宇宙へと広がります。そうして描かれた星図は、万物の根源はひとつであり、命を宿すもののすべてが宇宙のかけらであることを私たちに示唆してくれるでしょう。 前回の個展から1年半、2度目の個展となる本展はキャンバス作品とドローイングの14点で構成されます。さらに作品世界を深化させ、また新たな展開へと意欲的に挑む本展を多くの方々にご高覧いただきたく、ここにご案内を申し上げます。 ※全文提供: ミヅマ・アクション 会期: 2011年1月12日(水)-2011年2月12日(土) |
最終更新 2011年 1月 12日 |