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冨井大裕:combine
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Published: December 06 2012
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《waste basket and waste paper(aluminum)》2012、アルミニウム製ゴミ箱、紙、29×22×22㎝
(C)Motohiro Tomii, Courtesy of Yumiko Chiba Associates 撮影:柳場大

2013年1月12日(土)より、Yumiko Chiba Associates viewing room shinjukuでは、冨井大裕の個展を開催いたします。

作るという行為を問い、作ることを継続する。ものが持つ構造や常識的イメージといった条件を見直し、選択し、再構成する。 そうして作り出された冨井大裕の作品は、常に見る者に衝撃を与え、思考を促してきました。 本展では、冨井が提示する様々な方法論のなかから、複数の素材を結合させた彫刻のシリーズを、新作を中心に紹介いたします。 変化を続ける冨井の新作を、ぜひ、ご高覧ください。 尚、展覧会に合わせ、梅津元氏(埼玉県立近代美術館主任学芸員/芸術学)を招いて、作家とのトークイベントを予定しています。 合わせてご案内いたします。

[作家コメント]
“combine”
唐突だが、仮にひとつの図式を立ててみる。〈「何か」+「目的」=「〇〇の為の何か」〉。この図式の「目的」を除き、代わりに「何か」を入
れると、〈「何か」+「何か」=「何か」の為の「何か」〉となる(その際、「「何か」とは「何か」」という疑問が浮かぶかもしれないが、私は、積
極的に「何か」を「何か」以上のものと見做さない態度を重要だと考えている)。「何か」が「何か」に結びつくと、「何か」は片方の目的とな
ると同時に原因となる(但し、「何か」には目的である以上の目的はない。原因であることを説明できる理由もない)。目的と原因、その
変換の連続性と関係の非解消性。それは、世界に何らかの場所を占めなければならない以上、結ばざる負えない世界との契約のよう
なものかもしれない(不在という考えもあるが、不在もまた不在という形で世界に場所を確保しなければならない)。その「契約のようなも
の」を、考えられる限りのシンプルでストレートな様態に現すこと。これが\"combine\" の目的である(「目的である」以上の目的がないにも
関わらず、目的を持ってしまうのは一体どういうことなのか。負ける勝負に敢えて挑むことも芸術の目的であり、宿命なのかもしれない)。

2012 年 11 月 冨井大裕

[作家プロフィール]
■冨井大裕(とみい・もとひろ)
美術家
1973 年新潟県生まれ
1999 年 武蔵野美術大学大学院造形研究科彫刻コース修了。
第 4 回アート公募 2000 審査員大賞受賞。
主な展覧会に、「開港都市にいがた 水と土の芸術祭 2012」(2012、新潟)、「AGAIN-ST 第 1 回展“AGAIN-ST”」(2012、東京造
形大学 CS ギャラリー、東京)、「RYUGU IS OVER!!-竜宮美術旅館は終わります」(2012、竜宮美術旅館、神奈川)、「『再考現学
/ Re-Modernologio』 phase2:観察術と記譜法」(2011、国際芸術センター青森、青森)、「所沢ビエンナーレ美術展 2011 引込線 」
(2011、埼玉)、「ヨコハマトリエンナーレ 2011 OUR MAGIC HOUR-世界はどこまで知ることができるか?-」(2011、神奈川)、「MOT
アニュアル 2011 Nearest Faraway|世界の深さのはかり方」(2011、東京都現代美術館、東京)、「変成態-リアルな現代の物質性
vol.2 揺れ動く物質 冨井大裕×中西信洋」(2009、ギャラリーα M、東京)、「New Vision Saitama Ⅲ −7 つの眼×7 つの作法−」
(2007、埼玉県立近代美術館、埼玉)がある。

■梅津元(うめづ・げん)
埼玉県立近代美術館主任学芸員/芸術学
1966 年生まれ
1991 年多摩美術大学大学院修士課程修了。同年より埼玉県立近代美術館学芸員。
企画・担当した主な展覧会(共同企画を含む):「<うつすこと>と<見ること>」(1994)、「光の化石」(1997)、「ドナルド・ジャッド
1960-1991」(1999)、「プラスチックの時代」(2000)、「関根伸夫《位相-大地》が生まれるまで」(2005)、「New Vision Saitama Ⅲ」
(冨井大裕を推薦/2007-2008)、「生誕 100 年記念・瑛九展」(2011)ほか。
レクチャー、トーク、シンポジウム:川崎市市民ミュージアム(「Sonic Perception vol.5」におけるレクチャー/1998)、OFF SITE(Wrk 連続
個展関連トーク/2003)、Art Center Ongoing(冨井大裕個展関連イベント/2009)、東京藝術大学(シンポジウム「ファイン・アートとテ
クノロジー」2009)、金沢美術工芸大学(公開授業「アートの現場」2010)、NADiff(冨井大裕との対談「体験としての物体―〈美術〉と
〈本〉の可能性」2011)ほか。

■オープニングレセプション
2013年1月12日(土) 18:00-20:00
*当日、開催時刻に個展会場までお越しください。
*作家が在廊しております。


■トークイベント
2013年2月2日(土) 18:00-19:30
「スナップ/ショット,ストップ/モーション」 冨井大裕×梅津元(埼玉県立近代美術館主任学芸員/芸術学)
事前予約制、参加費¥1,000 (冨井大裕作品集 『MOTOHIRO TOMII WORKS 2006-2010』 +1ドリンク付き)
*トークイベントの申し込み方法については、後日、弊社ホームページでご案内いたします。


全文提供:ユミコ チバ アソシエイツ VIEWING ROOM-shinjuku
会期:2013年1月12日(土)~2013年2月16日(土)
時間:12:00-19:00
休日:日・月・祝
会場:ユミコ チバ アソシエイツ VIEWING ROOM-shinjuku
Last Updated on January 12 2013
 

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