展覧会
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執筆: カロンズネット編集3
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公開日: 2012年 6月 21日 |
「TELLVISION」小野浩太 展
6月末より小野浩太の展覧会TELLVISIONを開催します。 タイトルであるtellとvisionは小野のテキストにあるように視覚的情報を伝えること、そしてそれを受取る ことであり、コミュニケーションの在り方を示していると言えます。 小野は90年代よりヴィジュアル作品を発表し、映像そのものが持つ意味を思慮深く考察しながら制作に取組 んできました。その中には8mmなどを使用し手触りのあるテクスチャーから紡ぎ出されるノスタルジックで シュルな世界を創造した作品があり、また光と影から成るホワイトノイズのゆらぎがゆっくりと変化しミニ マルに抽象化された画像そのものの現象を表出させた作品などがあります。 これらの作品は映像作品でありながら連続した動的なイメージを喚起する要素は見当たらず、むしろ反対に 静的な絵画的空間体験を読み取ることが出来ます。 今回の作品は映像交換機として映像作品を介在させながら、実際に触れることが出来るイメージである豆本 など幾つかのパートを配し、観る人が関わることでイメージのコニュニケーションが始まるインスタレーシ ョンを制作します。それは一方向ではない映像体験の提示でもあります。 インタラクティブとも言えるこの展開は、体験した人がそれぞれのイメージを紡ぎ出すことにより、今まで あまり意識されることの無かった「なにか」に気付かせてくれるのではないでしょうか。 そしてその「なにか」に気付くか否かは、受取るアンテナの感度を問われていることになっているのかも知 れません。 20202
[作家コメント] 「TELLVISION」について 【tell】情報を言葉で相手に伝える。話す。伝える。【vision】ラテン語で見る(vis)+こと(ion) 視覚、 (未来を)見通す力、想像力、ヴィジョン、幻、夢etc…。受身的で公共的な「TELEVISION」ではなく能動的 に極私的にvisionと関わるというニュアンスを含めた造語。動画と静止画を交えた映像のインスタレーショ ン展です。世界が灰色になればなるほど、益々極私的な感性や個人的なヴィジョンが大切になってくると思い ます。それは灰色な世界をhackする絵の具になるはずだと思います.
小野浩太
[作家プロフィール] 小野浩太 ono kota
http://www014.upp.so-net.ne.jp/book_life/ 90年代前半から8mmで映像制作。上映会等参加。'00年頃からライブやイベント等で映像のライブMIXによる演出を行う。 '01年に映像+音楽グループ neon innに参加し同グループによる企画展に参加。SOUNDxVISION 2004、スペインsevillaで開催された映像フェスLUX2006等、映像や音楽のイベントに参加。近作はwillowy「Yellow Spring Ave. 」「coming」PV制作。
willowy「Yellow Spring Ave. 」 http://www.youtube.com/watch?v=R8RR8o0Ms7g
willowy「coming」 http://www.youtube.com/watch?v=tHdF7iTHuuQ
Aktion Directe Live@SDLX SOUNDROOM Vol.41 -GARDEN 3- http://www.youtube.com/watch?v=7fUAkquzS3I&feature=plcp
■入場:ドリンクオーダー(300円~) ■closing party 7 /28(土) open/start:17:00-21:00 charge: ¥1000+1drink live : 青山政史 , ADAM , 大城真 , 小野浩太 DJ :TAZ *7/28の展示は16:00で終了いたします。
全文提供:20202(ツーオーツーオーツー)
会期:2012年6月22日(金)~2012年7月31日(火) 時間:15:00~19:00 休日:日・水 会場:20202(ツーオーツーオーツー)
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最終更新 2012年 6月 22日 |