ULTRA AWARD 2011 Exhibition |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 10月 12日 |
「ULTRA AWARD」とは、学内生および卒業生(卒業生2 年以内) を対象とした、世界で活躍できる次代のウルトラアーティストを発掘、育成するアート・コンペティションです。選抜された学生には制作補助費の支給と制作場所が提供され、さらに、ウルトラファクトリースタッフと審査員がセコンドとして付き、制作をサポートします。また、その過程はWeb や展覧会カタログなどを通して、発信、ドキュメントされます。第2 回目の開催となる今回は、厳正なる審査を経て5 名のアーティストが選抜されました。彼らは独自の作品プランを提出し、それをもとに、ウルトラファクトリーを舞台に今まさに展覧会にむけて制作を進めてい ます。 10 月には、7 月から約3 ヶ月の制作期間を経て完成する、AWARD 選抜者5 名の最新作品が京都・三条artproject room ARTZONE にて披露されます。現在のアートシーンにおける、ひとつの扉をひらくような” 事件”となるでしょう。会期初日に行われる公開審査会では、本アワードの最優秀賞も決定致します。若きULTRA アーティスト誕生の軌跡を、どうぞお見逃しなく。 [ULTRA AWARD審査員] [関連企画] ■審査員による公開審査会 / オープニング・パーティー ■アーティスト・トーク ULTRA AWARD 2011 DOCUMENT presented by ULTRA FACTORY + ARTZONE + BY EDIT 出展作家 大島真悟 / Shingo Oshima 1985年兵庫県生まれ。2008年大阪芸術大学・工芸学科金属工芸コース卒業。2010年京都造形芸術大学大学院・修士課程芸 術研究科芸術表現専攻修了。大阪芸術大学時代は金属を素材とした独自のキャラクター等を制作していたが、現在は 「日常の中の何気ないもの」からおもしろさを見いだした作品や、自身が美しいと感じた素材を構成していく作品を制 作している。木材、パイプ、石膏など、身近な素材でインスタレーション作品を制作し、その中で彫刻へと移行する可能 性を探っている。 神馬啓佑 / Keisuke Jimba 1985年愛知県生まれ。2008年京都造形芸術大学・美術工芸学科洋画コース卒業。2010年同大学院・芸術研究科美術表現専 攻修了。身体とそれを取り巻く環境をテーマに絵画制作を行う。パズルのようにピースが組み合わさった絵画作品は、 人間の脳に蓄積されている断片的な記憶と、異なる機能を持つ骨や臓器などの部位が集まる身体を、イメージの根源と している。複数の手製の道具で描かれた一つ一つのピースは、それぞれが個性的でありながら全体を構成する要素でも あり、身体のみならず都市や社会、世界の構造へと見るものの意識を誘う。 高井裕 / Yu Takai 1984年岐阜県生まれ。現在京都造形芸術大学・情報デザイン学科先端アートコース4回生。自身が日本人の女性であるこ とを重要としており、その属性を強く意識した制作活動を行っている。「社会の暗黙の了解で、存在しないことになっ ていること」に注目した成人向け漫画を使った作品や、「絵画の社会的価値」をテーマにした合成写真による作品発表を 行う。また、バブル時代をモチーフにした演劇の脚本、演出を手がけるなど、多岐にわたる制作を行っている。 土井裕介 / Yusuke Doi 1987年和歌山県生まれ。2011年京都造形芸術大学・美術工芸学科陶芸コース卒業。小さな器と壊れた玩具の破片や落ち 葉などのガラクタが融合した陶芸作品を制作。食事に使われる“器”は生命の力強さを想起させ、役目の終わった“ガラ クタ”はものごとの終焉を物語る。一見、不安定で弱々しく見える作品は、生と死の在りようを静かに示している。 王婷瑩 / Wang,Ting-Ying 1984年台湾台北市生まれ。2002年台北市立内湖高等中学卒業。2006年国立台北芸術大学卒業。2011年京都造形芸術大学 大学院・芸術表現専攻入学。現在同大学・同専攻に在籍中。数式、言葉、記号などの図像化をテーマに、映像、写真、コン ピュータプログラムなど多彩な領域で発表している。万人が同じ解釈で共有できるはずの数式を図像化することで、 見る人それぞれの想像力を喚起させ、新しい解釈や多様性が生まれる場を創ろうと試みる。 全文提供: 京都造形芸術大学ウルトラファクトリー 会期: 2011年10月8日(土)~2011年10月23日(日) |
最終更新 2011年 10月 08日 |