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アキバタマビ21 第103回展「It's All Lies」
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2023年 2月 06日

アキバタマビ21 第103回展「It's All Lies」フライヤー

【展覧会概要】

なぜ私がいると言えたのか
私がいなくても世界はあったのか

夢の色はどこからくるのか
鏡に映る私は誰なのだろうか
私は母を忘れてしまうのだろうか
時間は在るのだろうか
痛み(Pain)がなければ絵(Painting)は描けないのだろうか

不安や恐怖が去った時、そこにいるのは私だろうか
目の前の幸せは本当の幸福だろうか
全ては間違っているのではないか

Is It All Lies?


思えば、パンデミックが起こる以前から私たちは時代の岐路に立っていた。
テレビを前にお茶の間で家族団欒し社会に帰属することで、連帯感や幸福感が得られた時代は過ぎた。スマホで各々が好きなコンテンツを見て、多種多様なアイデンティティを認識し合いシェアする時代へと移り変わっている。それは私たちが抱える多くの危機的状況(環境問題、他民族間の紛争、民主主義の崩壊など)に立ち向かい、生き残るために、必要不可欠な飛躍への一歩である。人類の包括的な幸福や連帯を取り戻すまで、新しい価値観を作っていく必然性とその強い痛みを、私たちは既に感じていた。

本企画にあたり、私たちはお互いにコロナ禍に何が起こったか話し合う中で、あらゆることの本質がより鮮明になったと言い合った。個々が独立し(あえて孤独となり)、それぞれが根源的な問いに立ち返るチャンスを与えられた。

本展では2つの会場を「観念的でイデアルな視点」と「⾝体的で現象に基づく視点」に基づく作家で分け、その対⽐をもって『It’s All Lies』を展開する。私たちの現実が虚構であるとするならば、その嘘をどう捉え、どう動かすか。このフィクション性こそが、傷んだ「私」への癒し、新しい価値観への足掛かり、現実を更新する鍵、となりえないか。
本展では様々な分野(絵画、彫刻、版画、映像、ミクストメディア、インスタレーションなど)の⽇本⼈アーティストを、国内だけでなく海外からも招集する。
それぞれの現実やバックグラウンドを抱えながら、改めて今、世界を捉え直す。

http://www.akibatamabi21.com/exhibition/221104.htm

全文提供:アキバタマビ21


会期:2023年1月15日(日) 〜 2023年2月12日(日)
時間:12:00~19:00(金・土は20:00まで)
休日:火曜日
会場:アキバタマビ21

最終更新 2023年 2月 06日
 

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