キョウト・ディナー・エクスペリメンツ―スカンジナビアの場合 |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 12月 08日 |
京都芸術センターでは、新進のアーティスト・芸術分野の研究者が京都に滞在して行う創作活動や研究を支援するため、「アーティスト・イン・レジデンス プログラム」を実施しています。レジデントは最長で3カ月、市内に滞在し京都芸術センターにて創作・研究活動に取り組みます。 現在は、北欧からベティーナとプロジェクト・パートナーのシモンが来日中です。2 人は10 月から2 カ月半にわたり滞在制作を行い、「キョウト・ディナー・エクスペリメンツ」と題したアート・プロジェクトを立ち上げました。12 月11 日(土)~ 19 日(日)に京都芸術センターにて展覧会を開催します。 プロジェクトでは日本と北欧の「魚料理」をテーマに、市民のプロジェクト参加者約20 名とともに11 回にわたる料理のワークショップを行いました。料理を通じて京都の人々と出会い、コミュニケーションを重ねながら構想された展覧会は、通常の「アート」の枠には収まらない実験的で興味深いものとなるでしょう。ご期待ください。 本展は、3 ヶ月にわたって私たちが京都の人々と出会い、一緒に料理をし、食卓を囲むという過程を経て実現されました。日本と北欧はともに、伝統的に魚を多く食す国ですが、その方法は大きく異なります。この点に興味を持ったことから、今回のディナー・プロジェクトは始まりました。 プロジェクト参加者と一緒に料理をし、お互いの魚料理のレシピを交換する、その上で彼らに、展覧会のために新しい「日本・北欧ハイブリッド魚料理」を作ってもらうことをお願いしました。 私たちは、このディナー・プロジェクトを通じて、ここでしか出会えない人々と出会い、そしてここでしかなしえないコラボレーションを作り出したいと考えました。 プロジェクトの過程において、私たちの依頼に向き合った参加者ひとりひとりのアプローチが、この展覧会をかたちづくっています。こうして、このディナー・プロジェクトと展覧会は、いきいきとしたコラボレーションの場へと生まれ変わるでしょう。 ベティーナ・ヴィーデヴォルト・ヒスタッド & シモン・トロセル・レリン 地域の人々を作品の創作過程に招き入れることで、彼らはアートプロェクトのプロセスにおいて不可欠な役割を担うこととなる。2 人は、作品の主体をアーティストから見る者へと移行させることで、誰もが作品のあり方に影響を与えられる状況を作り出すことを目指している。よく見慣れた状況を、しかし見慣れない空間内(たとえばギャラリーなど)に出現させることで、何が芸術作品たりえるのかという考えをおし広げるとともに、人々に興味深い体験を提供したいと考えている。 ※全文提供: 京都芸術センター 会期: 2010年12月11日(土)-2010年12月19日(日)会期中無休・入場無料 |
最終更新 2010年 12月 11日 |